JDAソフトウェア・ジャパンは9月6日、インターネットショッピングに関する消費者意識調査の結果を発表した。
それによると、配送スピードVS送料無料では、ネットショップを選ぶ際、最も重視するのは「送料無料」が全体の約7割を占めた。
「翌日配送」と回答した3.3%を圧倒的に上回る結果となった。また、配送場所や配送日時が選べるといった「利便性」を挙げた回答者は18.3%となった。
クリック&コレクト(ネットで注文した商品の受け取りを店舗や受け取り専用の宅配ボックス等で受け取ることのできるサービス)では、半数以上が商品受け取り時にトラブルを経験している。
最も多いトラブルは、「商品受け取りの際に時間がかかった(33.3%)」、次いで「商品受け取りのための専用カウンターがなかった(21.4%)」の2つで、店舗側で「クリック&コレクト」に対応する体制がまだ整っていないと思われる結果となった。
また、JDAが2016年に世界各国で実施した調査によると、イギリス・フランスで50%以上、スウェーデンで約半数が「クリック&コレクト」を利用しており配送・受取サービスの選択肢として定着しつつあることがわかっている。
また、ドイツや中国でも30%以上で利用経験があり、日本の14%と比較するといずれも利用者の意識、企業側のサービスともに普及傾向の段階としている。
再配達サービスの利用回数では、「1回」と答えた人が55%だった一方で、2回以上と答えた回答者は全体の33%にのぼった。
クリック&コレクトの普及率の低さもあり、受け取り場所が自宅中心であることも再配達回数の増加要因として考えられるとしている。
また、再配達対策でもある「配達日時指定サービス」の利用率を見てみると、ネットショッピングの利用者の配達日指定を「する派」と「しない派」の割合はほぼ半々という結果に。
利用者にとっての利便性の向上だけでなく、再配達削減ためにも受取方法の多様化が急務となっているとしている。