日本郵船は8月22日、フィリピンで運営する商船大学NYK-TDG MARITIME ACADEMY(NTMA)が国際協力機構(JICA)に協力し、8月3日、同機構主催の教師海外研修(フィリピン・グローバル人材育成コース)に参加した工業高等専門学校、工業高等学校教員3名とJICAスタッフ3名による視察団を受け入れたと発表した。
視察団とNTMAとの意見交換、質疑応答、学生へのインタビュー、構内見学などが行われた。
参加者からは「礼儀正しく規律を守る学生を見て、指導が行きわたっていると感じた」、「世界の多くの船員がフィリピン人であり、NTMAが果たす役割の重要性を学んだ」、「フィリピンでの船員教育に日本企業が深く関わっている事を誇らしく思った」などのコメントが寄せられた。
教師海外研修は、途上国の技術分野に多くの人材を輩出する高等専門学校や工業高等学校教師が海外の教育機関を視察し、グローバルな人材育成に関する考え方や知識を得ることを目的としている。
今回のNTMAでの受け入れは2014年についで2回目となる。
なお、NTMAは日本郵船がフィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(TDG)と共同運営している商船学校。TDGは、1976年に現会長のデルガド氏により設立された企業グループで、船舶の代理店業と船員供給・教育事業に加えて、航空事業や物流事業を行う。