SBSホールディングスが8月12日に発表した2016年12月期の業績は、売上高765億3100万円（前年同期比3.4％減）、営業利益53億4700万円（3倍）、経常利益56億4200万円（2.8倍）、当期利益40億900万円（97.1％増）となった。
前年度に行ったインド事業会社の損失処理に伴う影響からのV字回復を最優先課題に掲げ、上期はトータル面積5万坪、グループとして過去最大の規模となる物流拠点の立上げに注力した。
中心となったSBSロジコムでは、9か所の物流拠点を新設するとともに、既存拠点の統廃合や一部業務移管などにも取り組んだ。立上げは概ね計画どおりに完了し、今後は、稼働の安定化と作業の効率化の早期実現を図っている。
海外展開をより慎重に確実に進めるために海外事業の見直しに着手した。ASEAN各国の現地法人の実態を再調査し、今後の成長可能性を評価することで組織再編や経営効率化を図り、海外基盤の再構築
に取り組んでいる。
投資戦略では、2月に横浜市磯子区にマルチテナント型の物流センター（延床面積1.2万坪）が竣工、3月には埼玉県所沢市に大手百貨店向け専用物流施設（9000坪）が竣工した。
川越物流センターの売却計画を第3四半期から第2四半期に前倒しし、全持分を一括売却することで、投資資金の回収とバランスシートの改善を進めた。
前期に経営撤退した海外子会社連結除外の影響により減少した。
利益面は、物流拠点の立上げ増に伴い一時的にコスト負担が拡大したが、物流施設の売却が寄与したことで、大幅な増益となった。
通期は、売上高1465億円（7.3％減）、営業利益66億円（23.4％増）、経常利益66億円（14.3％増）、当期利益43億円（－）を見込んでいる。
