アイ・テックは8月2日、福島県相馬市の相馬港1号ふ頭に工場用地4万m2を取得すると発表した。
来年4月着工、2018年2月竣工、同年3月稼働開始の計画。
経済産業省の津波・原子力災害被災地地域雇用創出立地補助金に応募し、審査の結果、補助金対象事業に採択されることを前提にしている。
同社は、東北支店、青森出張所、福島支店に営業拠点を展開しており、東北地区のファブリケーター（製造・加工業者）やゼネコンを中心に販売活動を行ってきた。
デリバリーについては、既存の関東地区にある工場からの出荷となり、物流コストの増大が懸案となっていたが、これを解消し、さらに東北地区での販売エリアの拡大、シェアアップを図るため、固定資産を取得する。
なお、当地に進出するのは、福島県当局と相馬市より誘致されたことに加え、東日本大震災で甚大な被害を受けた当地区に進出することで、地場の震災復興を建材供給面からサポートするとともに、地元の雇用にも役立つことを狙いとしている。
■計画建設設備
工場棟、事務所棟、生産設備（天井走行クレーン、鋼材加工設備）一式
取得価額：40億円
