日本通運は7月29日、航空機搭載パレット単位で15~25℃帯の定温輸送環境を実現する国際航空貨物の新サービス「NEX-SOLUTION TempSure Thermo ULD」の販売を8月1日から開始すると発表した。
「NEX-SOLUTION TempSure Thermo ULD」は、特殊な断熱材と潜熱蓄熱材で航空機搭載パレットを包み、外気温の影響を受ける発着地の航空機の機側(ランプサイド)でも、内部を15~25℃に維持する。
従来の電源式温度管理コンテナを複数台使用する場合に比べ約半分のコストで輸送可能だ。
なお、医薬品のGDP(Good Distribution Practice)や、食品に関わるISO22000など流通過程での厳格な品質管理基準の認知拡大が進む中、航空貨物輸送中の温度管理について顧客から要望を受けていた。
日通は温度管理輸送サービス「TempSure(テンプシュア)シリーズ」の販売開始以来、さまざまなサービスの拡充を重ねてきたが、「NEX-SOLUTION TempSure Thermo ULD」により、大量・大型貨物を輸送される顧客にも応える。