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ポルシェ/8気筒エンジンのための新工場を開設

2016年07月14日/生産

ポルシェジャパンは7月13日、ドイツ・ポルシェAGが革新的な8気筒エンジンを生産するための工場を新たに竣工し、エンジンの製造を新たなステージに推し進めると発表した。

<新工場完成予想図>
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<シリンダヘッドをシリンダブロックに据え付けるロボットアーム>
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<製造ライン上での搬送ロボット>
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シュトゥットガルト-ツッフェンハウゼンの中心に位置する工場は最先端の生産方式によって管理され、フル稼働時には400名の従業員が1日当たり約200基のV型8気筒エンジンを生産する。ポルシェは新しい生産施設に約8000万ユーロの投資を行った。

2014年初頭に建設が始まった新しいエンジン工場は、ポルシェの主要生産拠点の西側の拡張ゾーンにある。建物のフロア面積は約1万m2で、工場は1階のロジスティクスと上階のエンジン組み立ての2つの階に分割している。

工場内の自動化を積極的に進めてきたポルシェだが、ここではこれまでの分析から人間が携わったほうが効率的な部分と自動化を進めた方が良いものを共存している。

多機能構造の生産エリアには、フレキシブルな使用を阻害するような恒久的な構造物はほとんどない。コンセプトは、新しいテーマ内容と製品を追加する際の選択肢が失われないようにすることにある。

そのため、新エンジン工場の区画と周辺には拡張のための準備がなされている。建物はポルシェが拡張するために取得した2万5000m2の区画の北東ゾーンに建設した。

更なる拡張工事のために建物の反対側のスペースを使用できるように、正面に沿ってオフィスとソーシャルスペースを備えた3階建てのエントランスエリアがある。内部には、上階にもうひとつの作業階を設けられるようにスペースを確保して設計されている。

ポルシェは、エンジン工場の建造物の持続可能性についてもマイルストンを達成する。新しい建造物が属する場所は、ドイツ持続可能な建築物協会(DGNB)からゴールド認証の事前証明書をドイツで最初に受けた産業地区である、プラント4の一部にあたる。

建物は40の持続可能性基準に基づいて評価を受けた。とりわけ、建物の屋根の太陽光発電システムは年間24万2500kW/hの電気エネルギーを発生する。これは従来の発電に比べて、発生するCO2に換算すると、105トンの削減となる。さらに、広大な屋根が植物により緑化されており、大気環境の改善に寄与している。

なお、ライン製造の部分はほぼ完成しており、現在すぐ隣で外観建屋を建設中で、完成次第、ラインを新建屋に移すことになる。

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