三菱重工グループの菱重コールドチェーン(RCC)は6月30日、タイに陸上輸送用冷凍ユニット(陸レフ)の販売・アフターサービス会社を、現地企業のマハジャック社と合弁で設立すると発表した。
<三菱輸送用冷凍ユニットTU100SA Multi/TDJS40D>
合弁会社設立は、2016年10月の予定。
タイをはじめ東南アジア地域では、生活水準の向上に伴い、日系企業や現地企業によるコンビニエンスストアの多店舗展開が活発化するなど、食品分野などを中心に低温物流に対するニーズが急速に高まっている。
現地にRCCの陸レフを導入している企業の間では、RCCが日本で行っているのと同等の取り付けやアフターサービスに対する要望が強まっており、直轄による拠点確保が必要となっていた。新合弁会社の設立は、こうした状況を受けたもの。
RCCは、三菱重工業100%出資による陸レフの国内総販売会社。合弁会社名は「RCC Asia」で、RCCが10%を出資し、残り90%をマハジャック社が出資して設立。社長にはマハジャック社からChatchawan Kanchanachayphoom氏が就任する。
本社をバンコク郊外にあるマハジャック社のグループ会社敷地内に構え、将来的にはRCCによる増資を通じた事業規模拡大も検討していく。