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三菱地所/田島 穣常務執行役員、トップインタビュー

2016年06月12日/物流最前線

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―― 「ロジクロス」ブランドとは。
田島 三菱地所単独開発のブランドとして「ロジクロス」を掲げています。その第一号となるのがロジクロス福岡久山であり、ロジクロス厚木は当社の首都圏で初の単独開発になります。共同開発は、土地の所有関係や開発ノウハウとの兼ね合いで進めているもので、今後も共同開発は相手企業様との条件が整えば行っていくつもりです。

―― 先進的物流施設開発の経緯は。
田島 三菱地所は総合デベロッパーとして、様々な施設開発を進めており、特にオフィスビルや商業施設、住宅などの開発に力を入れてきました。先進的物流施設の本格的な開発は2012年が最初ですから、後発にはなりますが、この市場は大きな需要があると判断し、進めることにしたものです。

―― 組織の変遷も重ねてきました。
田島 現在は2015年4月1日に「商業・物流事業グループ」から「生活産業不動産事業グループ」と改組し、オフィス・住宅を除くあらゆるアセットタイプの開発を担う組織として活動しています。

―― 物流施設開発に関係の深い日本の物流環境はどのように見ていますか。
田島 Eコマースの進展などで、物流施設開発の必要性は増しています。日本では従来型の倉庫は多く残っていますが、先進的物流施設は全体の数パーセントしかなく、物流の効率化が画期的に進められている現在では、さらに必要になると考えています。今後TPPの進展や東京オリンピックの開催もあり、需要は増すものと考えています。エリアによっては空室率の上昇や従業員募集に関わる困難さを聞きます。顧客のニーズがどこにあるか、何が大切なのかを見極めた開発が今後はますます必要だと思います。

<2014年に竣工したロジクロス福岡久山外観>
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<ロジクロス福岡久山外観>
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<ロジクロス福岡久山の車路>
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<ロジクロス福岡久山の倉庫内>
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