グローバル・ロジスティック・プロパティーズ（以下：GLP）は6月2日、茨城県猿島郡五霞町に延床面積約14万m2のマルチテナント型物流施設「GLP五霞」を開発すると発表した。
＜GLP五霞の完成イメージ＞
2017年5月着工、2018年10月に竣工の予定で、総開発コストは約230億円。
＜広域地図＞
圏央道五霞ICと首都圏と北関東を結ぶ新4号国道に隣接し、関東と東日本の広域配送向け物流拠点として期待できる立地。
周辺の埼玉県北東部、茨城県西部、栃木県南部などには、食品や飲料、日用雑貨、化学工業品、建材、自動車関連の拠点が多く立地し、各企業からさまざまな物流ニーズが見込まれるエリア。
＜詳細地図＞
地上3階建て、ダブルランプウェイを設置することにより、各階への直接アクセスが可能なうえ、1階は約4.3万m2、2・3階は約3.9万m2と大規模なワンフロアを提供できるため、効率的なワンフロアオペレーションが可能。
1階は両面バースで、様々なテナント業種を考慮し、低床バースエリアと高床バースエリアを設け、低床バース部分には14ｍの大型庇を設置し、長尺の重量物に対応するとともに、2.5トンフォークリフト対応、床荷重は1m2あたり2トンとする。
高床エリアでは、冷凍冷蔵品向け電力を想定し、予備電源を多く確保する。
各階の天井高は6.0mで3階は6.0～7.8ｍとレイアウトの自由度が高い設計となっている。
カフェテリアを備えるほか、広域なエリアからの自動車通勤者向けに約600台の駐車スペースを確保する。
BCP対策の一環として、燃料備蓄基地として活用する計画で、石油関連事業を展開するシューワと業務委託契約を締結し、GLP五霞を燃料備蓄基地として活用し、災害時に入居企業と近隣のGLPの施設への燃料提供、GLP五霞内にトラック用ガソリンスタンドを設置し、入居企業向けに軽油を販売する。
その他BCP対策として、近隣地域向けに非常時に2・3階の車路を開放し、約1500人の住民を収容できる避難場所としても検討している。
GLPの帖佐義之社長は「GLPが茨城県内に初めて建設するGLP五霞は今までにない大規模なワンフロア・スペースを提供し、東北から関東一円の物流ニーズを取り込むダイナミックな物流施設です。今までの経験と実績から企業の物流ニーズを細かに分析し、細分化した業種ごとのニーズそれぞれに沿うようなフレキシビリティの高い施設設計をしています。BCP対策でも既存の枠にとらわれず、他業種との連携による新たな仕組みを構築しました。今後もBCP対策に限らず企業が必要とする革新的な物流ソリューションを提案します。」と述べている。
■ 施設概要
施設名：GLP五霞
所在地：茨城県猿島郡五霞町
敷地面積：約85,000m2
延床面積：約140,000m2
構造：鉄骨造、3階建て
