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グッドマン/ポール・マクギャリーCEO トップインタビュー

2016年05月27日/物流最前線

顧客のニーズに立脚し必要な開発は積極展開

―― 今後の物流環境について
マクギャリー 日本の経済状況からすると先行き不透明です。決して楽観視できないと思います。物流施設も以前のように、建てれば埋まる、という時代ではなく、より選別されてくるだろうと思います。それは、顧客の求めているものが何かを本当に理解していないと、このビジネスは立ち行かなくなると思います。ビジネスパークステージ1では、立地と人手集めがキーワードでしたが、当然コストセーブの要求も多くあります。ですから、エリアによっては、今後空室率が増し、賃料下落の物件も出てくることも考えられます。

―― グッドマンとしての対策は。
マクギャリー グッドマンの開発は、顧客のニーズの積み重ねの延長が物件開発につながるものと考えています。ですから、数を絞って的を絞って開発を進めています。グッドマンには、この1年で何棟建てるとか、何百億円投資するかなどの目標はありません。もちろんある程度のガイドラインはありますが、顧客のニーズに沿い、必要なら予算を上回っても開発に着手します。逆に顧客のニーズがなければ作る必要はないのです。これは、グローバルに展開している他の国のグッドマンでも同様です。

―― 国ごと、地域ごとに当然ニーズは違いますね。
マクギャリー 顧客のニーズを聞くということは、当然必要なローカライズをするということでもあります。例えば、賃貸契約書にしても、日本には日本の形式がありますが、これを全文英語表記でという要望も今回ありました。このような細かい要望にも迅速に応えていく、顧客のニーズを常に聞き、その顧客のニーズを超えるものを提供することがグッドマンのポリシーです。私は外国人ですが、日本に赴任してすでに9年がたち、今でも日々日本の文化を学んでいます。もちろんグッドマンジャパンのチームも一丸となって顧客サービスに努めています。

―― 最後にグッドマンビジネスパークの基本思想を。
マクギャリー このプロジェクトはグッドマンがマスタープランニングを手掛ける総合的なロジスティクス+ビジネスパークです。さまざまな業種のスペースニーズに対応可能な複数の大型施設を段階的に開発するものです。顧客が抱える、さまざまな課題へのソリューションを提案するプロジェクトでもあります。あらゆるビジネス機会をサポートするための魅力がふんだんに詰まっているグッドマンビジネスパークは日本のそしてグローバルのランドマークとなるプロジェクトになると確信しています。今後開発するステージ2、3、4にも期待してほしいと思います。

■グッドマンビジネスパークステージ1(イースト)概要
所在地:千葉県印西市鹿黒南5-3-1
敷地面積:5万9080m2
総賃貸面積:11万6000m2
構造:4階建てマルチテナント型物流施設
竣工:2016年4月

■グッドマンビジネスパークステージ2(ウエスト)概要
所在地:千葉県印西市鹿黒南1-3-4
敷地面積:6万3500m2
総賃貸面積:12万5000m2
構造:4階建てマルチテナント型物流施設
竣工:2018年1月予定

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