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プロロジスパーク千葉NT/都市型物流施設の新活用提案

2016年05月26日/生産

プロロジスは5月26日、千葉県印西市の「プロロジスパーク千葉ニュータウン」(千葉NT)で竣工式を開き、プロロジスの山田御酒社長、アッカ・インターナショナルの加藤大和社長、名糖運輸の若田部守一取締役が開発のコンセプト並びに利用についての新しい活用法を話した。

<プロロジスの山田御酒社長>
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<プロロジスパーク千葉NTの外観>
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プロロジスの山田御酒社長は「このプロジェクトは10年以上前から考えていたが、当時は湾岸地域が中心でここに開発するには勇気がいった。しかし、千葉県やUR都市機構と協議し、交通インフラもこの間に充実したこともあり、千葉ニュータウン開発もいける、と判断した。2014年3月に土地を購入し、2015年1月に着工した」と話した。

「開発に当たっては、2つのことを考えた。一つはどういう建物にするか。もう一つはどういう企業に利用してもらうか。これは、千葉ニュータウンが人口集積地で、駅前には大型商業施設もあり、いかにも”倉庫”という建物を作るには、町の景観を損ねると考えた。そこで町のイメージを損なわないデザインにしようと決めた。例えば、建物の車路側にあるブレース(強度保持の線状の材)を遠くから見ると見えないように工夫するなど、外装、内装ともに、一見、物流施設とは見えないようにした。千葉NTは駅から10分、近くに商業施設もあり、人口集積地でもあることから、従来の中心的な顧客である3PL企業以外の職種の企業とこの物流施設を使って新しい使い方を模索していた。そこで、アッカ・インターナショナルのフルフィルメントサービスをパートナーとして一緒にやっていこうと決めた。アパレル関連企業にさまざまなソフトを提供する発信基地としての役割を持つセンターとして新しい方向性の一つを実現できたと思う」と述べた。

<アッカ・インターナショナルの加藤大和社長>
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<モデル撮影と商品撮影のコーナー>
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5Fに入居するアッカ・インターナショナルの加藤大和社長は「プロロジスとパートナーとしての位置づけでこのセンターを利用することになった。従来の、倉庫ではモノを保管し、モノを動かすが中心だったが、これからは、さまざまなデータを発信する場所になることも可能だ。アッカは商品撮影から通販物流まで、ECフルフィルメントをサポートしているが、この場所でモデルや商品の写真撮影、文章作成の場所を展開していく。これからは、モノ以上にデータが動く時代になると思っている」

「そして、この場所に決めたもう一つの理由が人だ。モデル撮影では、モデル、スタイリスト、カメラマンともに、交通が不便なところはNG。ここは駅から10分と近く、さらには従業員確保に有利な人口集積地。すでに募集を始めているが、多くの応募をいただいている。”データと人”の塩梅を最高のブレンドで実現したのがこの施設だと思う。実際に、近くの施設も見学したが、この施設が最高だった。アッカでは、汐留、厚木、川崎に同様な施設を持っており、この千葉で4施設目となる。5Fフロアを使用するが、すでに将来の需要増に向けて4Fフロアも利用することも考えている」と話した。

<BCP対応の地下水浄化システムや災害用発電機>
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4Fに入居する名糖運輸の若田部守一取締役は「3PL事業の一環として化粧品を取り扱う。そこで重視したのが、人の問題だ。今後女性パート80名を募集するが、ここは人口集積地に近く駅にも近く、非常に反応は良さそうだと聞いている。また、もう一点重視したのが、BCP対応だ。東日本大震災では水の出なかった物流施設も結構あったが、ここは地下水浄化システムや災害用発電機など、災害に強い施設となっている」と述べた。

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