日本貨物鉄道が5月18日に発表した4月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は190万7000トン(前年同月比0.7%増)、車扱は67万1000トン(0.4%増)となった。
4月は、14日に発生した熊本地震等の影響により、高速貨93本が運休となった(前年は、高速貨30本が運休)。
国土交通省より鉄道による災害支援物資輸送の要請を受け、18日から東京(タ)発福岡(タ)向け臨時列車の運転を行ったほか、全国通運連盟と共同で、被災自治体向け救援物資(救助用寄贈品)の無賃輸送を実施した。
コンテナ貨物は、積合せ貨物と食料工業品が鉄道へのシフトが進んでいることに加えて、震災の影響による九州向けトラック不足と飲料水等の応援出荷も加わり増送となった。
また、農産品・青果物が北海道地区の玉葱の生育良好により前年を上回った。一方、景気低迷による売れ行き不振により、紙・パルプと化学薬品等が前年を下回った。
車扱貨物は、セメントが四日市地区からの旺盛な出荷により前年を上回った。
コンテナ・車扱の合計では、前年比0.6%増。