近鉄エクスプレスは5月6日、中国・重慶の合弁会社KGILが、3月より始まった中国消費者向け海外製品の個人輸入サイト「洋貨舗」(www.yhopu.com)の運営に参画し、越境輸入EC専門保税倉庫のオペレーションを開始したと発表した。
中国政府は2014年から一部の保税区に、保税区に在庫を保有した状態で個人向けに海外製品を販売するECサイトの運用を認めた。同スキームの運用によりECサイトに出店する企業は中国保税区内に在庫を持つことが可能となった。
ECサイト出店企業は中国政府が厳格に審査し認可を与えるため、偽ブランド品が混入するリスクも非常に低く、消費者は国内ECサイトと同じ輸送費用、リードタイムで安心して海外製品を購入することができる、注目されているビジネススキーム。
「洋貨舗」(www.yhopu.com)はKGILに加えて、中国の貿易会社である重慶縱深線網絡科技とローソンの重慶現地法人である重慶羅森便利店(重慶ローソン)、重慶市の行政組織である重慶北部新区管理委員会が運営に参加している。
役割は、KGILが保税倉庫運営(サイト出店社の商品在庫管理など)、重慶縱深線網絡科技がウェブサイト&アプリケーション の構築・開発・運用、出店者誘致、重慶北部新区管理委員会がサイト出店社の審査、保税倉庫運用の行政監理、重慶ローソンが店舗における見本品展示など販売促進の協力となっている。
「洋貨舗」の大きな特徴は重慶市内でコンビニエンスストア店舗数No1のローソン店舗内に(110店舗/3月末時点)に人気商品を展示している点。同サイトの利用者は事前に商品を確認することができる他、ローソン店舗を訪問した顧客にも同サイトの人気商品をPRすることができ、ECサイトを利用しない層への訴求も可能。
同サイト内では80の出店者、6000品目が出品されており、オーストラリア、ニュージーランド、日本から輸入された食品・日用品が中心。「洋貨舗」では今後更なる品目の拡大、取扱い国を目指している。