日本通運が4月25日に発表した2015年度の引越取扱い実績によると、引越売上高は602億5600万円（前年比1.9％増）だった。
2015年度は総務省の統計で人口移動者数の11年連続の減少が止まり、増加に転じた。新設住宅着工の総戸数についても10月と12月を除き対前年比増となったことなど、昨年度から続いていた引越市場縮小基調に歯止めがかかる中で、単身向け商品のリニューアルを行い商品の充実化を図るとともに、各種キャンペーンを切れ目なく展開し、法人営業の強化にも取り組んだ。
その結果、売上げの拡大につながり、2015年度は前年度の実績を上回った。
2016年度は、公共投資の減少や熊本地震の影響が懸念されるが、新経営計画のもとで昨年度に引き続きグループの顧客基盤をいかした法人営業の更なる強化を図り、売上げを拡大するとともに引越し品質の向上にも取り組んでいくとしている。
