三菱重工フォークリフト&エンジン・ターボホールディングス(MFET エムフェット)は4月6日、ユニキャリアホールディングスの全株式、新株予約券を取得し、新しい体制となったことから、「三菱重工(MFET)の新たな挑戦」として、今後の展開を説明した。
<左からニチユ三菱フォークリフトの二ノ宮秀明社長、MFETの前川篤社長、ユニキャリアホールディングスの志岐彰社長>
新体制は、三菱重工業の傘下に独自経営合弁会社として、3月に発足したMFETの傘下にフォークリフト(物流機器)事業と三菱重工エンジン&ターボが位置し、フォークリフト(物流機器)事業にニチユ三菱フォークリフトとユニキャリアが連なる構成になる。
統括会社としてのMFETは規模的に売上高7300億円、社員1万6000人の企業となる。
前川社長は「物流機器事業のフォークリフト事業はニチユ三菱とユニキャリアを合算すると4300億円の売り上げとなり、世界第3位のメーカーとなる。
顧客満足と事業拡大、利益率を高めるためには、企業規模の拡大は大きな武器。物流機器事業では、グローバル展開や製品開発を強力に進め、あらゆる物流機器ソリューションの提供を図っていく」と述べた。
物流機器事業では、「ロジスティクスとエネルギー・ネットワークの融合」、「徹底した環境対応→Li電池フォークの活用拡大・燃料電池事業化」、「無人搬送・無人倉庫への積極的参入を図る。
このうち、伸張する倉庫などの屋内物流分野では、輸送・保管・管理のフルラインナップで省力化と効率化を追求するため、新たな自動倉庫、無人搬送車、無人フォークリフト、垂直搬送システムなどの開発を進める。
2社のシナジー効果を最大限発揮できる体制を早期に構築し、エンジン&ターボの売上と合わせ、1兆円の売上高と1000億円の営業利益を目指す。