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伊藤忠ロジ/中国・大連に合弁で冷凍冷蔵輸送事業開始

2016年01月04日/国際

伊藤忠ロジスティクスは1月4日、中国・大連市に冷凍冷蔵輸送事業の合弁会社を設立し、1月より営業を開始すると発表した。

同社と松岡(山口県下関市)、中国国営の水産会社の遼寧省大連海洋漁業の100%子会社、大連遠洋漁業国際貿易(中国大連市)との3社合弁により大連遼漁遠洋冷鏈(れいれん)物流(以下:遠洋物流)を昨年11月9日に設立していた。

遠洋物流は、冷凍水産・畜産品原料を中心とする川上物流から、低温管理を必要とする水産物、畜産物の中級品・高級品を大連地区のレストラン、スーパー、コンビニ等に配送する川下物流までネットワークを構築し、大連市のある遼寧省から吉林省、黒竜江省を加えた東北三省をエリアとする。

伊藤忠ロジスティクスは2002年に山東省・青島市に山東愛通海豊国際儲運を設立し、冷凍冷蔵倉庫事業とコールドチェーン事業を上海、武漢、広州へと展開しており、新会社設立により北は哈爾浜(ハルビン)から南は広州まで中国の主要都市を結ぶ南北のコールドチェーンネットワークを構築する。

今後は高度な温度管理を必要とする商材の内販物流ニーズを取り込んでいく。

なお、伊藤忠ロジスティクスグループの中国物流網は、12法人、119拠点、倉庫面積は約100万m2の事業拠点を有し、日系企業では最大級規模の物流ネットワークを構築している。

中国の経済成長から食文化の発展、消費レベルが向上し、鮮度意識が高まっていることから、さらなる高品質な物流サービスを提供するため、食品・食材を重点分野とした低温物流(コールドチェーン)事業を積極的に推進しており、遠洋物流を設立した。

■新会社の概要
名称:大連遼漁遠洋冷鏈物流有限公司
所在地:中国大連市甘井子区大連湾8-267
代表者:王 帥(総経理)、岡野 厚志(副総経理)
事業内容:運送業(含む 冷蔵・冷凍・保鮮)及び普通貨物輸送、他
株主:伊藤忠ロジスティクス19%、松岡6%、大連遠洋漁業国際貿易75%

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