DICは12月24日、子会社のPTDICG社が、インドネシアのスラバヤ地区に食品や飲料のパッケージに用いられるリキッドインキのブレンド工場を新設し、移設すると発表した。
＜工場完成予想図＞
投資額は設備増強を含めて約6億円で、2016年5月の稼動開始予定で、生産能力は現在の約2倍になる。
新工場は、インドネシア第二の都市であるスラバヤ市の南西部に位置し、交通の利便性が高いンゴロ工業団地に建設、建物延床面積は現在の約3倍になる。
インドネシアは、生活水準の向上などにより包装需要が増加し、パッケージ用リキッドインキの需要は、2015年の約8万トンから2024年には12万トン以上へと大きく増加することが見込まれている。
PTDICGでは、新工場との新たな2拠点体制でこれに伴う需要に応えるとともに、さらに安全性と生産性を高めることでグローバルブランドオーナーをはじめとした顧客の信頼に応えていく。
DICグループでは、中期経営計画DIC105で、印刷インキ事業の出版用からパッケージ用へのシフトおよびアジア地域の生産体制強化を推し進め、収益基盤の強化を図っている。
今後も引き続きパッケージ用リキッドインキを強化し、現在25％である世界シェアを2020年に30％まで引き上げるとしている。
■新工場概要
所在地：Jl.Raya Ngoro, Kec.Ngoro, Kab.Mojokerto, Indonesia（Ngoro Industrial Park内）
主要生産品目：パッケージ用リキッドインキ 他
生産能力：非公開
