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ヤマト福祉財団/小倉昌男賞決定

2015年11月27日/CSR

ヤマト福祉財団は11月27日、「第16回ヤマト福祉財団小倉昌男賞」の選考委員会を10月14日に開催し、小倉昌男賞受賞者2名と小倉昌男賞特別賞受賞者1名を決定したと発表した。

小倉昌男賞に選ばれた2名は、障がい者に寄り添って、高い付加価値をもつ仕事を提供することに成功し、障がい者の生活・経済的自立を実現した事が、高く評価され受賞となった。

また、特別賞は、俳句・江戸文化史研究や障がい者運動により、国内の障がい者の文化や生活への永年の功績が評価され受賞となった。

「ヤマト福祉財団小倉昌男賞」は、障がい者の仕事創りや雇用の創出・拡大、労働条件の改善などを積極的に推し進め、 障がい者に働く喜びと生きがいをもたらしている人々を対象に表彰している。

■小倉昌男賞
西谷 久美子氏 社会福祉法人はる(東京都世田谷区) 常務理事
受賞理由:同氏は、いちはやく世田谷区内で精神障がい者に寄り添い、社会参加・社会復帰のための作業所を立ち上げた。現在では、製菓・喫茶・ビル清掃・メール便の配達な どの仕事を提供している。また、併設されたグループホームでは自立生活のための 経験を積んだ後、アパートで一人暮らしを実現することができるようになっている。 また、作業所づくりや障がい者の就労支援ネットワークの立ち上げで、世田谷区内の障がい者や支援者の支持を受けたことが高く評価された。

林 博文氏 特別非営利活動法人ピアファーム (福井県あわら市)理事長
受賞理由:同氏は、農業に特化した事業所を立ち上げ、障がい者が働く果樹園を経営している。特定非営利活動法人としては福井県で最初の「認定農業者」の指定をうけて、耕作放棄された果樹園の再生や遊休地の活用を進め、現在では3万4000㎡でぶどうと梨を栽培している。地産地消に努め、直売所では地元農家の生産した野菜などを積極的に販売し、地域の消費者と生産者をつないでいる。高品質の果実生産で、障がい者が 高い賃金を得ることに成功し、直売所経営で地域にも貢献していることが高く評価された。

■小倉昌男賞特別賞
花田 春兆氏 俳人 特定非営利活動法人日本障害者協議会(東京都港区)顧問
受賞理由:同氏は、1925年生まれで重度の脳性まひがありながら、俳人・文筆家として現在も活動している。俳人として活動するほか、特に日本文化の創造に障がい者が深くかかわってきたことを明らかにするなど、現在の障がい者が誇りをもって生きていく環境づくりに永年にわたり大きな貢献をしてきたことから受賞となった。

なお、贈呈式は12月3日、日本工業倶楽部2階大会堂で午後4時30分から午後5時30分に行う。

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