パスコは11月20日、大手住設メーカーと輸送企業と共同で構築・運用を進めている、輸配送業務における業務改善モデルが「2015年度次世代物流システム構築事業費補助金」の補助事業に採択されたと発表した。
同社は、この改善モデルの品質向上と普及に努め、配送業務に効率化によるCO2の削減を目指す。
この改善モデルは、従来からパスコが提供するロジスティックス支援サービスをベースに、システム化と業務工程を一体化させ、配送業務の全体像の見える化を図ることで、効率的な配送業務の発見を促すことを可能とした。さらに、システムの導入を促進するためにクラウド化を行い、導入コストの低減を図っている。
改善モデルの採用により、荷卸し順・荷卸し時間が明確になることから、ドライバーの配車基準を設定することが可能になる。これにより、新人ドライバーの業務遂行や教育・育成が容易になる。
また、配車時間を計画と結果の差異で管理することができるとともに、積載率などの結果を図表にして営業所内に掲示し共有化することで日々の改善活動が促され、これを繰り返すことで業務効率化が図れる。
過剰な配車条件など、荷主主体で改善すべき課題は、荷主から配送先へ条件緩和を求める等、荷主・輸送企業が一体となり業務効率化を図るための証跡としての活用も期待できる。
この改善モデルの稼働により、労働時間の短縮、積載率の5~10%アップ、車両台数の削減につながる。
「2015年度次世代物流システム構築事業費補助金」は経済産業省から当該事業の執行団体として採択された日本ロジスティクスシステム協会が行う補助事業。
なお、パスコではこの改善モデルの普及セミナーを開催する。
■セミナー概要
名称:ロジスティクス業務改善セミナー
大手住設メーカー と 物流事業者 の新たな挑戦 (参加費無料、事前登録制)
11月24日(火) 14:30~16:00 (名古屋会場)
11月25日(水) 14:30~16:00 (東京会場)
11月26日(木) 14:30~16:00 (大阪会場)
■詳細
http://www.pasco.co.jp/seminar/