JFEエンジニアリングは11月17日、バラスト水処理装置「JFEバラストエース」が、アメリカ沿岸警備隊（USCG）型式承認試験のうち、汽水域での陸上試験に合格したと発表した。
JFEエンジニアリングは昨年よりUSCG指定の独立認定試験機関（NSFインターナショナル）で、USCGの型式承認試験に取り組み、汽水域での陸上試験に合格した。
引き続き、淡水、海水での陸上試験、さらにカナダ船主FEDNAV社の協力のもと、船上試験を実施し、これら全ての試験をクリアすることで、汽水、淡水、海水全ての水域で使用できる装置として、来年中にUSCGによる型式承認を取得する予定。
バラスト水処理規制については、2004年に国際海事機関（IMO）が管理条約を採択し、まもなく発効要件を満たす見通し。
一方で、USCGがさらに厳しいバラスト水処理規制を打ち出しており、北米に就航する船舶は、USCGの基準を満たす試験に合格した装置を搭載することが義務付けられている。
現時点ではUSCGの型式承認試験に合格し、承認を受けている装置はない。
