トッパン・フォームズは9月14日、自動車の塗装ラインなどの200℃までの耐熱性が求められる環境でも繰り返し使用可能なUHF帯耐熱ICタグを開発したと発表した。
従来の繰り返し使えるUHF帯耐熱ICタグは100℃程度に対応するのが限界で、200℃に耐えるICタグでも、繰り返し使用はできなかった。
この製品は、耐熱性能に優れたセラミックス基板及び独自の内部構造を採用することで、従来品と比較し大幅に耐熱性を向上させ、社内試験で1000回(1年相当)以上の繰り返し使用が可能であることを確認している。
現在、インダストリー4.0が示すスマートファクトリーで重要とされる「見える化」。そのための基幹技術となるのがRFID(電波による個体認識)。
開発した耐熱タグにより、自動車の塗装ラインなどの高温環境下でのステータス管理を実現。製造工程での一気通貫の「見える化」が可能となる。
製鉄所の溶銑(溶けた鉄)など、さらなる高温によりヒトが近づけないモノを管理するため、この製品を断熱材で被覆するなどの工夫により、200℃以上の高温に対応することも可能。
■仕様
対応チップ:Impinj MonzaX-8K Dura
準拠規格:ISO18000-6C (EPC Global C1G2)準拠
ユーザーメモリー:8,192bit
EPCメモリー:128bit
動作周波数:915.7~921.5MHz
書き込み回数:10万回
メモリー保持期間:50年
通信距離:約5.0m
(電波暗室内 Impinj社製R/W Speedway Revolution R420 (1W))
タグサイズ:30mm×100mm、厚み8mm(Φ5mm穴あり)