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サトーHD/ラベルプリンター等の故障をIoTとクラウドで解決

2015年07月28日/生産

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サトーホールディングスは7月28日、事業戦略説明会とIoTを実装したラベルプリンターの発表を行った。

<サトーHDの松山一雄社長>
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松山一雄社長が人・モノ・情報をつなぐ情物一致をサトーのビジネスとして説明。「今年、創立75周年を迎え、1960年にハンドラベラーを発明してからも、バーコードプリンタや自動認識のソリューションビジネスを展開してきた。そして、ITの普及とグローバル化、そしてIoT・ビッグデータの時代を迎えている。通信事業者や物流、ECの世界で広く使われているラストワンマイルではないが、サトーの立ち位置を人・モノ・情報をつなぐ『最後の1㎝』として、タギング(タグ付け)、スモールデータ、現場力、パートナーシップをキーとして、顧客価値の最大化に向けて貢献したい。その具現化の一歩が今回のSOS搭載の新製品だ」と話した。

<CL4NX>
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<CL6NX>
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発表された新製品はサトーオンラインサービス(SOS)と、ラベルプリンターのスキャントロニクスCL4/6NX-Jシリーズ。

SOSとは、機器の保守をIoTとクラウド環境で素早く解決しようというもの。機器が故障した場合、ラベルが発行できないと出荷できない、保守の技術者がなかなか来ない、操作が難しい…などの課題があるが、それをグローバルレベルで解決しようというもの。

ラベルプリンターが故障した場合に備え、クラウドにより顧客とサポートセンターをつなぐ。機器にセットされた画像と同じものがサポートセンターの画面でも表示され、顧客の疑問に答えることができる。また、センサーの働きで、インクリボンやサーマルヘッドなどの消耗品の交換タイミングやメンテナンスタイミングなども知らせることができる。

このサービスはプリンタ稼働監視、リモート設定、オンラインマニュアル表示と進化し、最終的にはデータ分析・管理も可能となる。導入企業個々のセキュリティの問題もあり、すべてが可能ではないが、常に進化し続ける商品と位置付けている。

CL4/6NX-Jは、プラグ&プレイを容易にする仕様を標準搭載し、作業環境や言語、インフラの違いを越えて世界のだれもが簡単に使えるユニバーサル性を追及した機能・デザインを特徴とする。

SOSが利用できるのは、この機種のみだが、SOSの搭載は今後発売するラベルプリンタにも採用を拡大していく予定だ。

なお、SOSの開発はサトーとパートナーを組んだ世界的なCRMカンパニーのセールスフォース・ドットコムが関わっている。

SOSの開始は日本では8月3日から、海外では2016年1月を予定。目標台数は、日本では2015年度1万台、2020年度10万台、海外では2016年度3万台、2020年度15万台を見込んでいる。

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