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大和ハウス/ロボットスーツ・介護ロボットのビジネスモデル確立が課題

2015年07月21日/生産

大和ハウス工業は7月21日、ロボットスーツ「HAL」や介護ロボットなどを扱うヒューマン・ケア事業部の現状と今後の展望を社会環境等を含めて解説した。

<田村哲哉ヒューマン・ケア事業担当執行役員>
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大和ハウス工業の田村哲哉ヒューマン・ケア事業担当執行役員は「この事業部は1989年に設立したシルバーエイジ研究所が前身。1995年にヒューマン・ケア事業部となった。理念として、『人が心豊かに生きる理想の社会』を掲げ、ロボットスーツHALやセラピー効果のあるPARO、床下点検ロボットmoogle、自動排泄処理ロボット(爽)、等を展開してきた。ハードを現場の状況にいかに適合させるかが最大のミッション」と話した。

<田中一正ヒューマンケア事業推進部長>
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田中一正ヒューマンケア事業推進部長は「国も世界一のロボット活用社会を目指すとしており、ロボットマーケットは今後ますます大きくなるが、コスト面が最大の課題。HALも1000万円程度するので販売ではなく、現在のところリースやレンタルで展開している。1か月15万7000円と約1人分の人件費程度の価格。商品によるが、今のところはBtoCよりBtoBが中心。早くビジネスモデルを確立し、生産コストを下げていくことが重要」と述べた。

医療・介護関係のロボットの解説が中心だったが、ロボットスーツHALは現在行っている建設業での実証実験後、物流関係でも、物流倉庫で実証実験を行う予定だ。腰痛防止の要望が高く、3年間の実証実験を行う。ロボットスーツHALを発表した5月1日以降、製造業からの問い合わせが最も多かったという。

<D’s TETOTE>
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なお、大和ハウス工業はヒューマン・ケア事業の展開を認知拡大のため、東京本社の1階フロアにコーナー「D’s TETOTE」を設け、7月21日午後1時にオープンした。月~金の9時から18時まで希望者はだれでも見学できる。

<クールベストD-wind>
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併せて、大和ハウス工業安全管理部が開発監修した熱中症対策品クールベストD-windを発表。作業服の中にパイプで空気を贈り、棟や首筋に風を当てる仕組みで、深部体温(体の体内の体温)抑える事を目的として開発された。

効果的に体の「放熱」を行い、かつ軽量で作業性が良く、ベストを装着する手軽さ。バッテリーの使用時間は約3時間。価格は1万2852円(税込)。

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