日本通運は6月30日、マレーシアの現地法人がマレーシアの総合食品企業ブラヒム社とハラール輸送に関する業務提携契約を6月15日に締結したと発表した。
業務提携契約に基づく初めての輸送業務として、ANAケータリングサービスのハラール機内食2万食をマレーシアから一貫輸送した。
ブラヒム社との業務提携契約は、日通グループがマレーシアと日本国内でハラールに積極的に取り組み、日系物流企業として初めてマレーシアのハラール輸送認証を取得したことや世界41か国にグローバルネットワークを展開していることが評価された。
ブラヒム社のハラール食品に関する今後の世界販売戦略の物流パートナーとして認められたことにより、実現した。
機内食はマレーシア国内のブラヒム社工場にマレーシア日通が引取り、ポートケラン港から海上輸送で東京港に輸送、日本到着後は東京都内の倉庫でハラール以外の貨物と適切に分別して保管し、6月26日に川崎市内、6月29日に成田市内のANAケータリングサービス施設に配送した。
日通グループは、ブラヒム社との契約により、マレーシア、日本に止まらず、アジア諸国、中東を含めたグローバルハラールチェーンの構築をめざし、食品のみならず医療、医薬品分野についてもハラールに関する取り組みを進め、ムスリム社会への安全を提供していくとしている。