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凸版印刷/ピッキングエラー抑制、最適化ソリューションを開発

2015年06月01日/生産

凸版印刷は6月1日、作業現場でのヒューマンエラーを抑制するオペレーション最適化ソリューションを開発し、多数の商品を管理・運用するメーカーや流通、物流業界に向け、提供を開始した。

<「パッケージUD診断システム」での診断イメージ(左)と、作業現場での視線解析イメージ(右)>
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商品や物品管理作業を、人間工学に基づいた分析を用いて改善するもの。

凸版印刷が提供する「パッケージUD診断システム」と、従来店頭での消費者行動分析で培った分析ノウハウを応用。業務用包材のデザインや構造の改善による識別性や扱いやすさの向上に加え、現場での作業内容を視線解析や行動分析を用いて検証・改善することにより、ピッキングエラーなどのヒューマンエラーによる作業ミスを抑制、オペレーションの最適化につなげる。

メーカーや流通業界の倉庫や物流業界の荷扱い現場、外食産業の調理場などにこのソリューションを導入することで、作業現場での業務効率の改善が期待できるとしている。

このソリューションは、業務用包材の表示や機能性を、凸版印刷が独自に開発・提供する「パッケージUD診断システム」を用いて検証。長年蓄積してきたUDノウハウを結集し、「識別」、「ピックアップ」、「仕分け」など作業工程の動作のプロセスごとに視認性や識別性、扱いやすさなどを診断し、分かりやすさ・作業のしやすさに関する課題点を抽出する。

視線解析には、凸版印刷が2015年3月から提供する装着型アイカメラを用いたリアル行動視線調査サービス「Insight Viewer Real」を活用。視野全体や複数棚が並んだ場所全体の視線の停留個所を色で表現する「Heat Map(ヒートマップ)」や、視線を集めたエリアの分布をパーセント表示する「AOI(Area of Interest:エーオーアイ)」など、定量的な視線データの可視化が可能。

定点カメラを用いて作業現場での行動記録をビジュアル化。作業動線や行動を分析し無理・無駄の洗い出しを行う。

基本料金は250万円から。基本料金には、「パッケージUD診断システム」を用いた業務用包材診断と、視線解析や行動分析を用いた現場オペレーション診断が含まれる。

凸版印刷ではこのソリューションをメーカーや流通、物流業界に向けて拡販し、2017年に関連受注を含め約10億円の売上を目指している。

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