ミスミグループ本社は5月21日、グローバルでFA(Factory Automation)用メカニカル部品の確実短納期化を更に推進するため、ベトナム工場に第4工場を建設したと発表した。
Make To Order(MTO:受注製作品)の供給体制を強化する。
ミスミのベトナム工場は、1995年に第1工場を開設して以来、2005年に第2工場、2011年に第3工場と順次生産能力を増強し、グローバル短納期供給体制を強化してきた。世界中で製造業の自動化が急速に進む中、FA用メカニカル部品の大幅な需要増と短納期ニーズの高まりが見込まれることから生産拠点を拡充し、一層の供給体制強化を図る。
第4工場は、2015年度半ばの生産開始を目指し、日本、中国で強化してきたミスミ生産方式の導入を図るとともに、既に稼働しているベトナム工場の熟練社員を配置することなどにより、短期間での立上げを目指す。
工場では、ミクロン単位の寸法指定による受注製作(MTO)品でありながら、アジアのコスト競争力を活かしつつ日本仕様の高品質を維持、さらに確実短納期を併せて実現する。
増強するベトナム工場と、既にMTO・コスト優位・高品質・確実短納期を実現している中国生産拠点、並びにマザー工場である日本生産拠点の3極体制により、FA用メカニカル部品のグローバル確実短納期供給体制を更に強化していくとしている。
■新設第4工場概要
商号:サイゴンプレシジョンカンパニーリミテッド(SAIGON PRECISION Co., Ltd.)
所在地:ベトナム ホーチミン市
延床面積:1万5866㎡
生産品目:シャフト、位置決めピン、六角支柱などから順次拡大
総投資額:約60億円