LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





川崎重工/複合低環境負荷システム完成、大型自動車運搬船で実践試験

2015年05月21日/SCM・経営

川崎重工業は5月20日、舶用ディーゼル主機関から排出される窒素酸化物(NOx)や二酸化炭素(CO2)などの大気汚染物質を複数の環境対応技術の組み合わせによって削減するシステム「K-ECOS(KawasakiECO System)」を世界に先駆けて自社開発し、神戸工場で完成させたと発表した。

「K-ECOS」を2サイクルディーゼル機関(7S60ME-C8.2)に搭載して試運転を実施し、その性能を確認した。

「K-ECOS」は、舶用ディーゼル主機関の過給機カット運転、水エマルジョン燃料、排気再循環(EGR)を組み合わせたシステム。2次規制海域の航行中は、過給機カット運転による燃費向上と水エマルジョン燃料によるNOx排出量削減の効果により、従来の2次規制対応機関と比較して、燃料消費量とCO2排出量を大幅に削減する。

3次規制海域を航行する際は、EGRを追加することで、2次規制対応機関と比較し、燃料消費量とCO2排出量を増加させることなく、NOx排出量を3次規制値まで削減する。

完成した「K-ECOS」は、川崎重工が製造する2サイクルディーゼル機関に搭載され、川崎汽船が進める次世代環境対応「DRIVE GREEN PROJECT」の一環として、ジャパンマリンユナイテッドが建造する大型自動車運搬船(2015年度末引き渡し予定)の主機として、約2年間の実船試験を行う。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース