三菱商事復興支援財団としらかわ五葉倶楽部、東邦銀行は12月2日、福島県白河市に食品加工工場と植物工場を併設した「しらかわ・きずな農場」を完成したと発表した。
完成した植物工場で栽培する年間100トンのホウレン草と共に、地元の契約農家が栽培するかぼちゃやトマトなどを用いて、年間750万食のムース食品を生産する。
5年後に6億円の売上を目指し、地域の病院や介護施設に販売する他、地域住民への配食サービスも行っていく。
この事業の推進により、地元農家や、介護により就労が難しかった人を中心に30名を雇用しているが、今後、給食センターや配送センターなどの事業拡大に伴い100名の雇用も予定している。
なお、しらかわ五葉倶楽部は、福島の農家が抱える風評被害を農家自らの手で払拭することを目指し設立した、農産物等の生産から、加工、販売まで一貫して行う、6次産業化を目指す事業会社。
三菱商事復興支援財団は、しらかわ五葉倶楽部への支援を決定し、地元の雇用や、地域経済の活性化を通じて、福島県内の復興を後押ししていくとしている。