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ボーダフォン/家電と自動車分野でのM2M普及が、最も急速に成長

2014年10月23日/IT・機器

ボーダフォンは、600名以上の企業経営幹部(世界14か国、7業界)を対象にM2Mの普及状況を調査し、その結果をまとめた「2014年度版ボーダフォン M2M普及状況調査レポート」を発表した。

レポートでは、アジア太平洋の企業でのM2M普及の加速が顕著で、世界のM2M市場を牽引していることが報告されている。また、2014年、AMAPに拠点を置く企業のM2Mソリューション導入率は、2013年から15ポイント増加し、平均27%を達成した。一方、欧州、米州市場でのM2M平均導入率は、それぞれ21%、17%となっている。

M2Mは、従来インターネットとの接続性を持たず、独立して稼働していたマシーンやデバイスをインターネットに接続して「IoT(モノのインターネット)」を実現する主要な技術・ソリューションのひとつになっている。レポートは、世界中で平均22%の組織がM2Mを導入しており、昨年に比べて80%以上の増加率を記録したことを報告している。

2013年版ボーダフォンM2M普及状況調査レポートは、AMAP地域がもっとも広い範囲でM2Mを導入し、今後普及率で米国を凌駕すると予測している。2014年版は、AMAP地域が今後数年、世界のM2M普及を継続して牽引し、2015年にはAMAP地域の企業の平均48%が導入することを予測している。さらに、2014年度のリポートは、2016年までにすべての地域のM2M普及率が平均55%程度に推移し、地域間のギャップが縮小することを予測している。

業界別M2M普及率では、グローバルレベルで自動車、家電製品、エネルギー及び公共事業の3分野の企業が、30%近い導入率を達成し、著しい成長を遂げている。家電分野は、M2Mを活用したスマートTVやゲームコンソールなどのコネクテッドデバイスの普及加速によって、「モノ」の流通形態にもっとも著しい変革が起こっている業界の一つとなっている。

自動車市場は、M2Mがリモートメンテナンスやインフォテインメントなどの追加サービスの提供を実現していることから、M2M導入が著しく、もっとも成熟した分野。エネルギーと公共事業分野では、スマートホームや、インテリジェントヒーティング、コネクテッドセキュリティなどのオフィスサービスに対する需要拡大に伴い、M2M導入が加速している。

2014年度の調査では、「M2Mによる投資対効果があったか?」という質問に対して、46%の調査対象者が「大幅に増加」と回答し、昨年の36%を上回ったことが報告されている。一方で、このレポートは、セキュリティへの不安やグローバル展開に関する課題等が、M2M導入における障壁となっていることも併せて指摘している。

なお、この調査レポートは、英国のCircle Researchによって実施され、14か国、主要7業種でM2M戦略策定に携わる600人以上の経営幹部(うち38%がAMAP地域)の見解を集約していることから、M2M実装に関する主要なグローバル調査の一つとして位置付けられている。

■2014年度版ボーダフォン M2M普及状況調査レポート(日本語版)
http://m2m.vodafone.com/cs/m2m/home/japan

■レポートのプレゼンテーション映像
http://www.bzcast.net/bzcast/cv/pc/26/c/x/pp/1/mode/click_table:0:22:248/pageNOf/1

■富士通事例紹介プレゼンテーション映像
http://www.bzcast.net/bzcast/cv/pc/26/c/x/pp/1/mode/click_table:0:22:247/pageNOf/1

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