青森県は10月1日、青森県ロジスティクス戦略に基づき、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国土交通省国土技術政策総合研究所、国土交通省 北海道開発局とともに、「北極海航路整備への衛星AISデータの活用に関する研究」に参画すると発表した。
近年の北極圏での海氷面積の減少などによる夏季の航行可能時期の拡大に伴い、北極海航路の商業利用への期待が高まっているため、今後の北極海航路整備に向けて、陸域観測技術衛星2号(ALOS-2)及び小型技術実証衛星(SDS-4)で取得される衛星AISデータを用いて、北極海航路の輸送コスト算定や北極海航路整備への活用についての実証を実施する。
この事業で、北米航路や北極海航路において、津軽海峡エリアが日本全体にとってどのようなメリットをもたらし、このエリアを基点とすることで、日本の経済成長に対してどのように貢献できるのかを継続的に研究・発信していく。
「自国の衛星による調査研究に参画し、最新の知見を得ながら、津軽海峡が持つ将来の可能性や重要性を、青森県から発信していくことは意義ある取組であると考える」と県土整備部はコメントしている。
■概要
共同研究名:北極海航路整備への衛星AISデータの活用
契約締結日:2014年10月1日
実施期間:2014年10月~2015年12月31日