佐川急便は8月29日、「リコール・トータルサービス」について、8月21日から事業者のリコール対応業務を支援する「リコール対応マニュアル作成サポート」を開始し、同サービスを拡充すると発表した。
<リコール対応マニュアル作成の流れ>
リコール対応マニュアルの作成を希望される事業者に対し、インターリスク総研(MS&ADインシュアランスグループ)と連携し、サービスを提供する。
インターリスク総研の持つ高いリスクコンサルティング力を活かし、事業者のマニュアル作成を、ともにサポートする。
作成するマニュアルは、事業者の組織体制などに応じて、緊急時対応の基本的ルールや仕組みに加え、リコール実施の手順等を明記する。
佐川急便は2009年4月の「リコール・トータルサービス」開始以来、SGホールディンググループ各社との連携によるソリューションで、多くの事業者のリコール対応業務のサポートを行ってきた。
その蓄積されたノウハウと実行力を、マニュアル作成に発揮し、万が一の事態に対する「備え」を提供する。
背景には、製品事故等の発生に対して、事業者は、予防策を講じるとともに、万が一製品の不具合が発生した場合に、リコールを含む緊急時対策を迅速かつ適切に実施することが求められている。
経済産業省による事業者へのリコール製品回収の指導強化、マスコミ報道による消費者意識の高まりから、リコールに対する企業姿勢が問われており、スムーズなリコール対応を行うためのマニュアル作成に関するニーズが高まっていた。