三菱商事は7月28日、コロンビアのサンタマルタ港で港湾ターミナル運営事業に参画すると発表した。
サンタマルタを中心に港湾運営事業を展開するダーボン・グループ(ダーボン)と共同で、サンタマルタ港の運営事業ホールディング会社を設立し、同社株式の25%を取得した。
カリブ海に面するサンタマルタ港は、主要貨物である石炭・石油・パーム油のほか、コンテナ貨物や穀物も取り扱う複合港で、現在コロンビア3位の取扱量を有している。
また、ポストパナマックスなどの超大型船も寄港可能な水深を有するコロンビア唯一の港でもある。コロンビア経済の安定的成長やパナマ運河の拡張に伴う輸出入の物量増加により、物流拠点としての重要性が今後更に高まる事が見込まれており、今後の貨物量の増大に備えて拡張計画が進んでいる。
コロンビアは、豊富な資源埋蔵量や太平洋・カリブ海両方に面した好立地を背景に、BRICSに次ぐ有望新興国として大きな成長が見込まれている。また、同国政府は経済の持続的成長のために、インフラ整備の推進を優先的課題に位置付けている。
三菱商事はサンタマルタ最大の企業で近年急成長しているダーボン・グループと共に港湾運営事業拡大を図りながら、日本政府が推進する「インフラ・システム輸出戦略」に応えるために、今後もコロンビアで新規ビジネスの開発を推進していく、としている。
■ダーボン・グループ概要
本社所在地:コロンビア共和国サンタマルタ市
設立:1914年
事業内容:オーガニック製品(バナナ、コーヒー、パーム油)、バイオディーゼルなどの生産から販売までの一貫流通、及び港湾ターミナル等の事業。
従業員数:約1700名