フィリップスヘルスケアのサービスパーツサプライチェーン部門担当のジョン・シュランジャーバイスプレジデント(VP)がPTCの招きで、日本に来日し、サービス パーツ サプライチェーンについて概要を説明した。
フィリップスヘルスケアはフィリップスグループの3部門の内の一つで、売上では全体の43%を担っている。シュランジャーVPはサービス パーツ サプライチェーンの統括責任者で、CT、核医学、MRI、X線、超音波、ECG、AED等のヘルスケアシステムのサプライチェーンサポートを行っている。
フィリップスヘルスケアは、2011年からサービス業務の変革を進めていたが、大きな変革点がPLM(製品ライフサイクル管理)とSLM(サービスライフサイクル管理)の連携・融合だ。
これは、製品設計とサービスをもっと有機的に結び付け、サイクルとして両方の機能を活かし活用し高めていく手法だ。そのためにナレッジ(情報・知識)の活用と診断が必要となる。
その心臓部となるのがPTCのSLMソリューションが組み込まれたSPS(サービスパーツサプライチェーン)だ。サービスの受注件数は年間約100万件、事業規模は年間約20億ユーロ、サービス対象範囲は世界100か国にのぼる。
サービスパーツは必要な時に必要な場所になければならない。そこでナレッジを駆使し、在庫と供給の適正バランスを需要予測して、配置する。これにより、在庫量の削減と物流のコスト費低下が図られたという。
シュランジャーVPは、「さまざまなソリューションが存在する中で、PTCのSLMを選んだのは、この需要予測が上がったからだ」としている。さらに「システムサポートやSAPとのインターフェース実績や他のシステムとの互換性がよく長く使える」と判断したという。
フィリップスヘルスケアのビジョンは「ヘルスケアの未来を築く」「命を救う」だとし、今後も真剣に取り組んでいくと話した。