三井物産と三菱地所は7月11日、香港の北京建設をパートナーとして、中国で物流施設開発事業に取り組むと発表した。
北京建設が全額出資する物流施設開発デベロッパーである中国物流社の第三者割当増資を引き受け、出資参画する契約を締結した。
三井物産と三菱地所で設立する投資会社(三井物産60%、三菱地所40%)を通じて中国物流社の株式を35%取得する予定。事業への出資総額は約147億円を予定している。
北京市政府傘下の香港上場企業である北京建設の優れた用地取得・賃貸運営能力に、三井物産と三菱地所が有する広範なノウハウ(物流施設開発、賃貸運営からREIT運営まで)を導入することで、中国市場に高品質な物流施設を継続的に供給するもの。
今後、中国主要都市の戦略的ロケーションで物流施設を開発・取得し、事業開始後3~4年で1000億円超の資産規模を目指し、REIT等を通じた証券化も視野に入れた事業を展開していく、としている。
■中国物流社の概要
正式名称:中国物流基礎設施
所在地:中華人民共和国香港特別行政区
設立年月日:2012年5月10日
従業員数:約50名
総資産:約HK$35億(日本円で約455億円)
事業内容:中国における物流施設の開発、賃貸(稼働2件、開発1件)
■中国物流社の保有物件例
上海外高橋物流センター
敷地面積:約19万2000㎡
倉庫面積:約21万2000㎡
天津空港物流センター
敷地面積:約4万6000㎡
倉庫面積:約2万7000㎡