セイノーホールディングスと福山通運は3月12日、戦略的物流システムでの業務提携について合意したと発表した。
提携により相互補完関係を確立し、輸送サービスや社会的責任の遂行で協業について協議・ 推進して行くとしている。
提携では、社会と地域への貢献および両社の事業継続計画(BCP)の一環として、災害時の機能継続・早期復旧機能の確立を図るため、大規模災害発生時等での相互協力の協定書に調印した。
相互協定の内容は、被災地域での物流施設(プラットフォーム、事務所)の提供、被災地域での作業人員の応援、インタンク(燃料)の共同利用、被災従業員への社宅提供、災害情報、道路情報の共有、従業員の安全・安心の確保、防災訓練の協同実施となっている。
さらに、両社の経営資源を共有することで品質と利便性を向上させ、顧客に最適な輸送サービスの提供をする。
<エコデリバリーイメージ>
地球温暖化ガス排出の抑制による環境負荷の低減や道路渋滞の緩和による交通環境の改善など企業に求められる社会的責任の遂行に努める。
具体策として、エコデリバリーの提供を掲げ、顧客(出荷人、荷受側)、社会、業界の困りごとの解決を目指す、「共同一括配送サービス」を提供する。
同一の配送先を集約し、一括で配送することにより、荷受作業の負担を軽減。通い容器、パレットの回収も可能になる。これにより、大口配送の非効率性が大幅に改善する。
なお、提携が顧客満足の向上だけにとどまらず、地域社会など全てのステークホルダーにとって企業価値を高め、特積み業界における公共性の高いプラットフォームの構築を通して、物流業界の地位向上にも資することを目指すとしている。
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