石川島播磨重工業(IHI)は9月5日、横浜事業所(横浜市磯子区)内に加圧水型原子力発電所(PWR)向け蒸気発生器(SG)の製造新工場が竣工したと発表した。
<SG製造新工場>
昨年10月に着工した工場で、今年10月からの稼働を予定している。
IHIは、2006年の米ウェスチングハウス社への出資以来,従来の沸騰水型原子力発電所(BWR)向け機器製造に加えてPWR向け機器製造にも参画し,これまでに米国PWR向け原子炉格納容器(CV)を2プラント4基受注し,既に2010年から出荷を開始している。
PWR特有の機器であるSGの技術開発は、今後、本工場で実機大のモックアップを製造し,これまでに開発した様々な製造技術の総合的確証を経て,来年度中には完了する予定。SG新工場完成により、PWR向けの自社製造製品が新たに加わる事となった。
■SG製造新工場の概要
建屋面積:約3000㎡
建屋サイズ:高さ約30m、幅約40m、長さ約70m
スケジュール:工事開始 2010年10月