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光英システム/多機能車載機開発、今秋に安価で発売

2011年04月23日/IT・機器

光英システムは4月22日、「多機能車載機MF-ONE」を今秋発売すると発表した。

同社が開発した多機能車載機MF-ONEは、商業車に求められる数多くの機能を1台に盛り込んだオール・イン・ワンモデル。予定価格は15万円とローコストを実現し、信頼性を高めるための実証実験を続ける。

<MF-ONEのデモモデル。左上が「ルート配送パターン」、左下が石油系配送パターン、右下が基本パターン>
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MF-ONEの基本コンセプトはドライバーをサポートする、システムを統合、物流のコストを下げるの3点だ。この3点はすべて効果的な連携を図りあっている。

大きな特徴は、さまざまな機能をオールインワンにまとめたことだ。従来だと単品で揃えていくうちに、煩雑な操作や一貫性のない操作性になっていた。機能を一つにまとめたことで、操作性が格段にアップした。

さらに、単品で揃えた場合、価格的にも30万円を超え、コストアップの要因となってしまう。MF-ONEは15万円と約半額に抑えている。これは、グローバルな資材調達と生産でコストダウンに成功したという。

なお、製品では3つのパターンを用意している。「基本パターン」は配送計画と連動し、地図案内を充実させたもの。次に、「ルート配送パターン」は温度帯管理などの輸送品質・車両情報管理む重視したもの。そして「石油系配送パターン」と、石油配送に特化したパターンを用意している。

<葦津嘉雄社長>
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同社の葦津嘉雄社長は「今回のモデルは開発に当たっての観点を根本から変えた。従来はドライバーを管理するという視点が強かったが、今回はドライバーをサポートする観点から開発を進めた」とし、ドライバーの使い勝手やオペレーション部分に細心の注意を払っている。

<サミュエル・コン副社長>
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一方、ハード部門を担当した台湾のメーカーFUNTOROのサミュエル・コン副社長は「当社は生産性をアップできるさまざまな機器を製作しているが、このモデルは日本での発売だけでなく、アジアでの展開も視野に入れている」と語り、期待の商品と位置付けている。

■主な機能
音声安全係:危険運転警告、音声メッセージ通信、ハンズフリー電話
表示安全系:バック・ビュー表示、文字メッセージ通信
衝突安全系:Gセンサー、ジャイロセンサー、GPS
業務安全系:アルコールチェック、始業点検記録、行先地図案内(運行予定と連動、運行指示の変更・追加受信)
品質管理:誤配送警告、荷室温度、ドア開閉監視
エコ支援:燃費表示
通信:デジタコデータ自動送信、メッセージ通信(災害時の第二の連絡手段として活躍)
IT接続:Bluetooth、Wi-Fi、SDメモリーカード、USBメモリ

本体サイズ:185mm(W)×125mm(H)×25mm(D)
モニター:7インチLCDタッチパネル(解像度800×480)
OS:WindowsCE6.0Core/Pro

■詳細
http://www.kouei.co.jp/new/pdf/WEBMFONE.pdf

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