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ジョーンズ ラング ラサール/アジア・パシフィックのハブ市場賃料が上昇

2011年03月29日/調査・統計

ジョーンズ ラング ラサールが、グローバル経済の最新の動き、不動産のグローバルマーケットの概要などについてまとめた。

それによると、商業用施設・倉庫の状況では、世界貿易、小売売上高、鉱工業生産など、産業用施設や倉庫の需要をけん引する要因が世界的に改善しているため、不動産市場は着実な回復が進んでいるとしている。

アジア・パシフィック地域では、主要ハブ市場の賃料が上昇しており、シンガポールではきわめて高いGDPの伸びや、生産の拡大を背景に、需要が最も高い伸び(第4四半期は18%増)を示している。

中国の各都市でも力強い国内消費や輸出が、物流スペースの需要を押し上げている。2011年は上海、北京、豪州で供給が増加すると予想されている。

欧州では、2010年は産業用施設市場全般にわたって新規賃貸借契約が増加し、ドイツや英国では契約面積が過去10年で最高水準に達した。開発プロジェクトが限定されているため、近代的なスペースの供給が減少し、西欧では近代的なスペースの不足感が高まっている、としている。

米国では、引き続き主要な物流市場や港湾を中心とした市場が回復の原動力となっているが、多くの市場が不動産サイクルのそこから抜け出し始めている。賃貸活動は依然として大規模で優良な物流ブロックに対する需要がけん引している。2011年初めも賃料は現在の水準にとどまる見込みだが、質の高いスペースの供給が徐々に少なくなるため、平均的な賃料はこれ以上下落しそうにない、としている。

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