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住友商事/画期的なコンテナ開発でモーダルシフトへ

2011年03月11日/IT・機器

住友商事は3月11日、住商グローバル・ロジスティクス(以下:SGL)、井本商運と提携し、モーダルシフト輸送事業の推進に着手し、新型コンテナを開発し、内航コンテナ船を活用した新サービス「海コン便」を構築したと発表した。

<特許出願中の20フィートコンテナ2個連結>
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開発した新型コンテナは後扉に加え、側面(片側)からの荷役作業も可能なサイドオープン型に加工。コンテナの長さでは、海上コンテナは、一般的に20フィート(約6メートル)と40フィート(約12メートル)の2種類だが、新型コンテナは20フィートのみを用意し、40フィートコンテナが必要なときは、4個の連結金具で20フィートコンテナを2台つないで40フィートコンテナとして使用できるように設計。

コンテナの使用効率を高めている。20フィートと40フィートの両用が可能な分離・連結型を、世界に先駆けて実用化した。

さらに、コンテナの高さでは、海上コンテナには、8フィート6インチ(約260センチメートル)の通常タイプと、9フィート6インチ(約290センチメートル)のハイキューブ型という2つのコンテナ規格がある。

これを新型コンテナでは内容積を増やして輸送の単価コストを下げるため、ハイキューブ型を用意。20フィートのハイキューブ型は、あまり実用例のない画期的なコンテナとなっている。

この新型サイドオープンコンテナは、2010年12月24日に船級協会立ち会いで、CSC基準(コンテナの安全に関する国際条約)に基づく強度試験を実施し、合格。

<船級協会に認められた連結金具取り付けの様子>
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2011年2月8日には、神戸港内航コンテナ岸壁で国土交通省、神戸市、港湾管理者など、70名を超える関係者が参加し、公開実証実験を実施。コンテナの分離・連結で作業性・安全性、本船荷役における安全性と既存荷役機器との適合性、道路走行による安全性と既存トレーラーとの適合性など、国内使用における作業性・安全性・適合性を確認した。

今後は、顧客や荷役関係者から寄せられる声を反映してコンテナの改良・改善を進め、利便性や作業性を向上させていくとしている。

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