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IHI/舶用ディーゼルエンジンに脱硝装置を搭載し、80%のNOx削減実現

2011年03月09日/CSR

IHIは3月9日、子会社である新潟原動機(以下:NPS)が、国際海事機関(IMO)が2016年1月から施行予定のNOx3次規制(1次規制の80%のNOx削減)に対応した環境対応技術の実船試験を終えたと発表した。

<SCR脱硝装置を設置した船用中速ディーゼルエンジン>
20110309ihi - IHI/舶用ディーゼルエンジンに脱硝装置を搭載し、80%のNOx削減実現

今回の実船試験では、就航中の貨物船の主機関(出力1491kW)に舶用SCR(選択接触還元法)脱硝装置を搭載し、実際の就航条件下で、脱硝率と耐久性の評価を行い、NOx3次規制で定められている1次規制に対して80%以上のNOx削減を達成した。

NPSは、昨年7月からNOx3次規制に対応した舶用SCR脱硝装置の実船試験を進めてきた。NOx3次規制に対応するためには、エンジン単体の改善のみでは対応が困難。

そのため、舶用エンジンに脱硝装置を搭載するなどの排ガス後処理技術の確立が必要となる。

研究開発では、船舶のスペースを考慮し、従来陸上発電用に使用していた脱硝装置の小形化や尿素水などの還元剤量の最適制御を確認するために改良したSCR脱硝装置を搭載して試験を行い、NOx3次規制で定められている脱硝率を達成した。

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