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ラサールインベストメントマネージメント/2011年の不動産市場は回復基調

2011年03月01日/調査・統計

ラサールインベストメントマネージメントは3月1日、「2011年のグローバル不動産市場~回復を続ける不動産市場~」テーマに説明会を行った。

<挨拶する中嶋康雄代表取締役兼CEO>
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説明会のスピーカーは各地域の不動産投資戦略担当者が務めた。欧州地域はロビン・グッドチャイルド、アジア大洋州地域は、ケネス・ヅァン、日本はオリヴィエ・メージュの各氏。

説明会では、欧州、北米、アジア・大洋州、そして日本の順に景気動向と不動産市場の解説が行われた。

2011年の日本市場では実質GDPが金融危機前の98%まで回復するとし、景気は緩やかに回復基調としている。

不動産市場では、オフィスセクターでの賃貸状況は改善し、ほとんどの市場で空室率が低下。物流施設でも需給の改善と賃料の値ごろ感から空室率も2012年には均衡水準に戻る予想をしている。2012年からは賃料値上げも予測する。

取引と資本調達では、2010年に取引件数は増えたものの、アジア大洋州の平均値よりも低い。2011年の後半までは大きな上昇はなし、としている。

不動産価格は落ち着きを取り戻しつつあるとし、資本市場の回復に伴い、不動産価格は安定するものの、NOI(純営業利益)は依然として不安材料としている。

なお、日本は緩やかな回復基調にあるとしたものの、その回復力は弱弱しく、日本は世界の他の先進国、さらにアジア大洋州の国々より遅れていると厳しい評価。しかし、日本の不動産は基本的に安定し下落しないともいう。

今後ラサールインベストメントマネージメントは「コア物件への回帰」を活動の指針として活動を進めるとしている。

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