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■ イーソーコドットコム/早﨑社長に聞く

2011年02月10日/未分類

IT活用の教育で物流を元気にする

物流不動産を手掛けるイーソーコグループに昨年10月新しい会社が誕生した。「イーソーコドットコム」の社名で、企業としてのミッションを「物流業界のIT活性化に貢献できること」。早﨑幸太郎社長は29歳。今後の展望を聞いた。

<早﨑幸太郎社長>
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――親会社のイーソーコとイーソーコドットコムの関係は。

早﨑 もともとイーソーコにあったIT部が独立したもの。組織図からみると、イーソーコを頭にイーソーコ総合研究所と同列にイーソーコドットコムが位置するのでグループ会社ということだ。今後物流業界に特化したIT会社を目指している。

<物流営業支援>
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――物流業界に特化したIT会社とは。

早﨑 これまでイーソーコのIT部では日本最大級の物流不動産検索サイト「イーソーコ.com」や物流営業支援システム(LSS)などのシステム開発に携わってきた。その成功体験の中で、物流でのIT活用の立ち遅れを目の当たりにしてきた。ITをもっと取り入れないと、遅れた業界になってしまうと感じ、そこで、物流業界に特化したIT会社を目指した。

<イーソーコグループの運営サイト一覧>
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――現在の体制はどうか。売上目標は。

早﨑 イーソーコドットコムの事業に専属している社員は3名。しかし、各グループ会社に派遣をしており、その人数を入れたら10名程度となる。

各社の仕事をしながら、当社でIT教育を行い、各社のITサポート部門を担っている。売上は初年度4500万円を目標としている。今後はITを活用した人材教育・人材支援を行っていく予定だ。

――新会社ではどのような事業展開を考えているか。

早﨑 具体的には5つの事業「物流営業サポート」「IT保守・教育」「Webサービス」「物販」「シェアオフィス」を考えている。他のITシステム会社との差別化を図るために、すべて“運用”という切り口にこだわっている。

特に、運用に必要な人材教育に自信がある。従来IT部で物流営業サポートや、IT保守・教育を行ってきた。そのノウハウを活用する。ITは上手く活用すれば、営業支援として大きな役割を果たす。

イーソーコドットコムでは、WEBや、シェアオフィスなどを活用して、お客様の営業支援を行っていく。

――「物流ライブカレッジ」事業でデルタポート社との提携を発表した。

早﨑 デルタポートはインターネットで有料のセミナーを配信する会社で、ライブ中継ポータルサイト「ライブカレッジ」を運営している。

その物流特化版「物流ライブカレッジ」を協働で運営し、有料の物流講座を配信する予定だ。「教育」に重点を置き、遠方でもリアルなコミュニケーションが取れることが売り。

ネットという環境を最大限に生かした、次世代型の教育システムだ。全国の物流現場で働く人に“学ぶ機会”を創造することが、大きな目的だ。

<物流ライブカレッジ>
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――講師がインターネットで受講生に教育するライブ放送ということか。

早﨑 そういうことだ。このライブ感というものを大切にしたい。ネット配信と言うと、講師が講義する内容を詰め込すぎてしまう。しかし、実際のセミナーや学校の講義が面白いのは、雑談があるからこそ。雑談にヒントが隠れていたりする。受講者を増やす面でも、講義する方法や意識を変更するのも重要だと思う。

また、受講生の負担、つまり東京や大阪などでセミナーを開催する場合、地方から会場までの交通費や時間、テキストを持ち込むなどがあり、地方でもインターネット環境があれば気軽に参加できる形態を実現した。

――質問等はできるのか。

早﨑 チャットのような機能があり、質問などもリアルなセミナーと同様に行える。質問を書き込むと、セミナーの講師が見れるようになっている。

また、学校の講義をイメージして、席に座るようなシステムになっている。どこに座ろうが違いはないのだが、隣の人とチャットでおしゃべりができる。そんな遊び心がある教育セミナーを受けることができる。

――新しい形態のシェアオフィスとは。

早﨑 シェアオフィスは、レギュラーディスクとフリーデスクを用意している。単なるオフィス貸しではなく、当社グループやパートナー企業と連携し、物流業界に特化したさまざまなコラボレーションが可能なスペースにしたい。

共同セミナーや、共同購入、共同営業、IT教育など新たなビジネスチャンスを創造していきたい。現在、レギュラーは11席、フリーは10席用意している。

<シェアオフィス>
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――会社を立ち上げて4カ月、現在の状況はどうか。

早﨑 イーソーコの一部門からの独立ということで、初年度はグループ各社やパートナー企業(地域拠点42社)をまずは固めていくつもりだ。今年は、「ITを使って、もっとすてきな物流業界を!」を中心に考えていきたい。物流企業にとってITをどう活用すればよいのか?活用するための社員教育をどうすればよいのか?営業を強化するためのITツールは何か?といったところを柱にしている。

おかげさまで、グループ各社からは高い評価を得ている。外販に関しては、物流営業サポート事業にITを絡めたものでビジネスモデルを構築していくつもりだ。Webに関しては、現在もいろいろな相談を受けている。まずはお試しで作りたいという顧客の要望に応え、効果的なWeb戦略を提案していきたい。

<今後の展開を語る早﨑社長>
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――会社のトップになって感じたことは。

早﨑 部だとグループ会社内のサポートや、弊社が提供しているシステムのサポートのみでよかったので、ものを見る視野が狭かった。独立してからは物流業界全体を考えることが必要だ。さらに細かいことから大きいことまですべて決断しなければならないのでとても大変な役職だと感じている。

■イーソーコドットコムの会社概要
代表者:早﨑幸太郎
設立:2010年10月
所在地:東京都港区芝浦1-13-10第三東運ビル9F
TEL : 03-5765-7076
資本金:995万円
決算期:7月期
初年度目標売上:4500万円

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