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楽天/複数店舗の一括配送推進

2011年01月14日/SCM・経営

楽天は楽天市場内の複数の店舗で購入した商品を同梱して一括配送する物流を強化する。三木谷浩史社長が、1月14日に都内で開催された「楽天 新春カンファレンス2011」(東京会場)で述べた。

<三木谷浩史社長>
20110116rakuten1 - 楽天/複数店舗の一括配送推進

2011年の楽天の重点施策を説明する中で、「配送サービスの高品質化」を掲げ、日本は欧米諸国と異なり、全国どこでも商品が届くのは当たり前だが、いつ、どこに、何時に着くのか、より精度を高めるという。

現在、楽天市場では一部の商品を除いて店舗ごとに商品配送されている。三木谷社長は「送料無料など配送コストの削減も課題となっている中で、出店者の協力を得て、全国13か所の楽天物流の物流倉庫を活用した商品の同梱も必要となる。複数の店舗で買い物しても1回の配送で済む仕組みとすることで、Eコマースのプラッとフォーム化を進めていく」と語った。

同社は2008年10月に「多店舗の商品同梱配送サービス」を開始。第1弾は人気ラーメン店8店舗の商品を対象とした。将来的には、傘下のネットスーパー子会社も活用し、商品注文後の翌日配送体制などを強化していく方針だ。

同じく2008年10月に開始した翌日配送サービス「あす楽」についても利用率を高める計画だ。「あす楽」は、注文を受けた翌日にユーザーの手元に商品が届くサービスで、2010年7月現在、約75万商品、約9200店舗が対象。「あす楽」の運用強化にあたっては、佐川急便との連携が図られている。

現在、商品ジャンルによっては30%程度が「あす楽」を使用して配送されているが、利用率を60~70%まで高める方針だ。

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